高齢者様へ「飲んで!!」ばかり言ってませんか?
久々のブログ更新となりました。
とても暑くなってきましたね。皆さん、夏バテしてませんか?
この時期になると介護現場でよく聞く言葉
「飲んで!!」
わたしは正直この言葉、大っ嫌いです!!(ハッキリ言ってごめんなさい)
だって、「飲んで!」って言われて飲めるのなら、
誰も熱中症にはなりませんよね。
プロだったら、ご本人さんの心を動かせるよう、自発的に行動に移せるよう、
サポートしていくことが基本!だと思っています。
そもそも、どうして高齢者の方は飲み物がすすまないのでしょうか?
みなさんご存知ですよね!
「のどが渇くという感覚が鈍くなる」、また、人によっては
「トイレへ再々行くのが嫌」、「寝る前に飲んだら夜間目が覚めるのが嫌」、
など、あるかと思います。
この、「のどが渇く」という感覚が鈍いと、飲み物が進まないのは当然。
それをわかっていて「飲んで!」だけ言い続けるのは、
「無理やりでも飲んでね!でないと、わたしが困るの」という
介護士本位な介護なわけです。
じゃあ、どうすればいいの?
ということですが、ここで大切なのは
①タイミング
②環境(道具も含む)
③人
④好きなもの
まず、①タイミング。
これは飲むタイミングです。
のどが渇くときって、体を動かした後や寝起きなどですよね。
レクの最中にドリンクタイム!
レクの後にドリンクタイム!
お散歩の最中にダリンクタイム!
お散歩から帰ってきてドリンクタイム!
お風呂上りにドリンクタイム!
いくらでもタイミングは作れます。
②の環境。
これは、飲む環境です。
机やイスの高さはご本人に合っているか。
姿勢は整っているか。
コップはご本が使いやすいものか。
この環境は誤嚥を防ぐためにもとても大切ですし、
ここを整えたら飲まれるようになった、というのはよくある話。
コップのチョイスも慎重に選びましょう!!
1.持ちやすさ(握りやすさ・軽さ)
2.ご本人の好きな色や柄のもの。なじみのあるもの。
3.コップの大きさや厚さ(大きなコップだと飲む気が失せる方も。小さいコップに
何度も注ぎ足すことで飲まれることもあります)
③人
これは、一緒に飲む人。
一人で座っていてもすすまないけど、
人とお話しながらだとすすむ、人が隣にいてくれるとすすむ、
隣の人と乾杯しただけですすむ、皆でレクをしているときはすすむ、
誰だって、一緒にいて嬉しい人ほっとできる人が隣にいてくれた方が
いいですよね。そんな存在でありたいです。
④好きなもの
これは、そのままご本人さんの好きなもの。
それが糖分の多いジュースなどであれば、1日〇〇〇㏄までOK!
など決めて把握しておくことが大切です。
これはあくまで、わたしの経験からのお話ですので、
少しでもご参考になったら嬉しいです!!
水分をしっかり摂ることは、熱中症予防だけでなく、
認知症ケアにも大切。
ご自分の水分補給も忘れずに、これからの暑い時期を乗り切りましょう♪♪