はじめまして
訪問介護アロマMicroの砂川沙央里です。
なぜ、わたしが現在、訪問アロマケアをしているのか、そこには人生での大きな悲しみや挫折などの出来事があったからでした。ですが、その経験があったからこそ、今のわたしがあります。自己紹介をさせていただきます。
悲しみと挫折を経験
小さいころから負けず嫌いで、男の子たちと外を走り回るエネルギッシュな子どもでした。いつも輪の中心にいて、皆を笑わせるのが大好き!学級委員をしたりとリーダータイプで、問題があると良い方向へ変えていくことに力を注ぐのは、今も昔も変わっていません。
高校生のときに、父の入院と突然のお別れを経験。大好きな父だったので、もう一生立ち直れないのではないか、と思うくらい酷く落ち込みました。しかし、父親の入院生活を経験したからこそ、「患者さんと患者さんの家族に優しい看護師になる!」と決意し、看護学校に入学しました。しかし、看護学校での大量な勉強、日々の慣れない家事、父親の死もまだまだ受け入れられず、頑張りすぎてしまう性格の私は心を病んでしまい、看護学校を休学したのち退学。完全に目標を見失ってしまいました。
「介護」×「アロマセラピー」との出会い
そんななか、アロマセラピーと出会います。
看護学校在学中から、「病気になる前に何かできないか?」と代替医療に興味があったこと、また、「せっかく看護学校で学んだことを活かしたい」という思いから、神戸のアロマスクールに通い、技術と知識を習得。
そこから、当時はかなり珍しかった訪問介護事業所のアロマ部門で高齢者専門の訪問アロマトリートメントを経験しました。在宅で介護を受けておられる寝たきりの方の褥瘡予防、強い痛みに悩まされている方への痛みの緩和ケア、リラックスできる癒しのお時間、と、とても喜んでいただきました。
その後、もっと高齢者の方のこと、介護のことを知りたいという思いで、認知症専門のグループホームに就職。現場リーダーをさせていただき、会社とご家族全員から了承をいただき、ケアの中にアロマセラピーを取り入れました。会社からも応援いただき、予算も通り、材料費等も全て出資いただいてのケアとなりました。
グループホームのケアでは、認知症による体内リズムの不調(昼夜逆転、入眠困難や夜間覚醒、日中傾眠)にアロマケアを行うことで、夜間ぐっすり眠れるようになり、日中の活動がさらに充実されるようになった方や、不穏がご機嫌に変わる、何よりも「気持ち良い」ととても喜んでくださる笑顔がとても嬉しかったです。そうして、アロマの素晴らしさを伝えることでオリジナルのアロマケア法を習得するようになりました。人手不足、時間不足の中、利用者様へ施術したくてもなかなか時間が取れず勤務時間外に施術していましたが、この経験からもっとたくさんの高齢者の方にアロマセラピストとして関わりながら寄り添ったケアをしていきたい、と思うようになり、訪問介護アロマを始めるきっかけとなりました。
そして、現在
2015年3月に訪問アロマケアを開始し、年間2000人を超える方にアロマトリートメントをさせていただいております。ご高齢者、障がいをお持ちの方、療養中の方への訪問アロマトリートメントが私のセラピストとしてのスタンスです。介護士の経験から利用者様の状態を把握し、お一人お一人に合わせた精油選びと施術をご提供。「患者さんにもご家族さんにも優しい看護師になる」という夢は形を変えましたが、看護学生時代からずっと目指していたケアを現在、実現させていただいてます。
ミクロでは、出会ってからのお付き合いが長く、ご高齢の方の場合は、その方の人生の最期まで携わらせていただいております。これからも、お一人お一人とのご縁を大切にさせていただきながら、「わたしが家族だったら」という視点で、思いをお聞きし、心身に寄り添いながら関わらせていただきます。
日常の中に、気持ちがほっと安心して、心身ゆるまる時間が持てますように。
代表 砂川 沙央里