認知症の方へ

お客様

認知症の方は、嗅覚がないと聞きます。アロマの香りを使って効果があるのでしょうか?

砂川

認知症の方専門の介護施設に職員として勤務していた頃に、体内時計の調整(自律神経の調整)を目的にアロマの芳香浴を行なっておりました。フロア9名の方、全員に嗅覚がありませんでしたが、朝は交感神経を優位にする香り、夕方は副交感神経を優位にする香りを焚くことで、日中どうしてもウトウトされる方が日中に覚醒でき、一緒にお散歩やレクリエーションを楽しむことができるようになりました。また、入眠困難や夜間覚醒が何度もある方が、ぐっすりと眠ることができるようになりました。(もちろん、「食事・水分・排泄・運動」も整えながらです)
その経験から、嗅覚がなくても香りは脳へ届くことを実感しております。また、近年では嗅覚の研究をされている先生方も、嗅覚がなくても香りは脳へ届く、と言われています。

お客様

認知症の方は、忘れてしまうのにアロマケアをしても意味があるんでしょうか?

砂川

認知症の方は、短期記憶に障害が起きているため、最近の出来事の記憶は忘れてしまいます。アロマトリートメントを受けたこともその日のうちに忘れてしまう方が多いと思います。(嗅覚は記憶に残りやすいので、嗅覚のある認知症の方は、アロマトリートメントの記憶が他の記憶に比べて長く保たれることがあります)出来事の記憶は長く保てなくても、感情は残ります。嬉しいこと、喜ばしいことがあった時、その気持ちは続きます。その気持ちが心の安定・安心につながります。
また、認知症の方は「究極的に今を生きている」と言っても過言ではありません。その、今瞬間の積み重ねをぜひ、大切にしていただきたいと考えております。